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2007年12月12日 (水)

死因不明社会

最近、様々な医療の現場をテレビや新聞で目撃した。
妊婦さんが病院をたらいまわしにされ、流産した事件。そもそも産婦人科医や、外科医の人数が不足しているのも関係している。また、テレビで見た例として、激務に耐えている当直医の姿。真夜中に運ばれる患者のために、ろくに寝れもできず、それでいて次の日は普通に朝から働かなければならない多忙さ。

こういうことなどから、現代の医療現場に少なからず興味を持っている。そんな中良い本を見つけたので、紹介しておく。著者は現役勤務医である海堂尊(かいどうたける)さん。

チームバチスタの栄光 下巻

チームバチスタの栄光上巻
をご覧になるとわかるように、僕は著者である海堂尊さんが好きになり、褒めちぎっている。

海堂尊さんが「チーム・バチスタの栄光」で本当に言いたかった一番の事はこれなんだ、っていう本が「死因不明社会」である。

死因不明社会 (ブルーバックス 1578)死因不明社会 (ブルーバックス 1578)

著者:海堂 尊
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ブルーバックスから出ているのだけれど、「チームバチスタの栄光」などで出てくるロジカルモンスター「白鳥」が登場し語ってくれるため、非常になじみやすく読みやすい。だから、是非「チームバチスタの栄光」を先に読んでから、こっちを読むことをオススメする。すごく語彙力の高さを感じるから、熟語を追ってメモ取ってるだけで国語オンチの僕には勉強にもなる。

以下本書裏表紙や前書きより一部引用させてもらって紹介する。

解剖率2%
日本の解剖率は2%であり、98%は、体の表面を見るだけのいい加減な死亡診断が下されている。死因がわからないことくらい、不都合はないじゃないかという考えは認識があまい。死亡診断が軽視される社会では、明らかな犯罪行為や児童虐待すら発見できず、治療効果判定も行われない無鑑査医療がはびこる。なぜそうなのかは、モチロン本書にしっかり記載されています。

非人道的でさえある解剖
しかし、解剖が衰退する理由ももっともであり、遺族にとって優しくなく非人道的でさえある。この矛盾を解決したのが本書であり、新しい「死亡時の医学検索」を導入している。この事が著者の一番言いたいことでもあるのだろう。是非書店へ行って、前書きだけでも読んでみて欲しい。


海堂尊さんの他の本もどんどん読んでみたくなってきた。

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