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2008年10月26日 (日)

モダンタイムス

モダンタイムス (Morning NOVELS)モダンタイムス (Morning NOVELS)

著者:伊坂 幸太郎
販売元:講談社
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最近は伊坂さんの小説が一番ってわけではないが、安定して好きなので今回もハードカバー買った。

読み終わって振り返ると、伊坂さんのこういう部分が好きなんだな、って感じた部分がある。
「魔王」からは、宮沢賢治の詩。「砂漠」からはサン・テグジュペリ「人間の土地」。今回、モダンタイムスからは、芥川龍之介ちゃん。などなど(パッっとでてこないw)。
これらは過去の有名な人(作家)、からの引用。そして、その作家の作品を読む足がかりともなり、作品の解釈のヒントにもなる。


芥川龍之介の言葉「危険思想とは、常識を実行に移そうとする思想である」。
この言葉を目にしても、「へ?龍之介ちゃん何言ってるの?」と私同様理解に困ったみなさん!この小説を最後まで読めば、理解できる(気がします笑)。


敵はあまりにも曖昧で、巨大。そんな圧倒的な敵に、どうやって立ち向かう。どうやって対決する。
未来では、実際にこういう事もあるのかもしれない、という漠然とした恐怖に、読み手である私の読書加速スイッチを押された。伊坂さんの突拍子もなく面白い設定(例…案山子がしゃべるとか、主人公は死神とか)の小説に比べると、現実的で重く、まじめだった。

チャップリン、芥川龍之介、アドルフ・アイヒマン、ヒトラーの話を、作中井坂幸太郎なる人物がしてくれるのだが、とても面白かった。この部分は、もう一度読みたいな。


読了後、「砂漠」の西嶋君が言っていた「目の前の人間を救えない人が、もっとでかいことで助けられるわけないじゃないですか」という言葉が、思い出された。

あっ、重要な事を忘れていました。
「魔王」のお話の世界の50年後の話なので、「魔王」を読んでからの方が、モチロン面白いですよ。

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2008年読書禄(1)」カテゴリの記事

コメント

久しぶりに覗いたら再開してたのでコメント。
僕は伊坂さんはモダンタイムス(モーニング)→魔王juvenile rimix(少年サンデー)で入りました。
買ってる雑誌二つに連載されてたのでこれは読まねばいかんなと、伊坂さんの本を色々読んでけっこうはまってしまいました。
一番好きなのは魔王です。兄貴の最後が泣ける・・・。

投稿: さかな猫 | 2008年10月26日 (日) 10時52分

母が伊坂を集めはじめてて、家にいっぱいあるんだが...

どうも設定が突飛押しもないようなものが多い?らしく、

どれから読むのがいいのか、オススメを教えておくれheart01

投稿: イチ | 2008年10月26日 (日) 13時24分

>さかな猫さん
ありがとうw
ここに,ファン誕生ですねー。
魔王,俺も好きです。あの読後感,言葉にできないのが悔しいw
伊阪さんの政治に対する意見を聞けた気がしました。


>イチ
設定から,よくこんなに遊べるよなーって思うわ。
大学生が主人公の「砂漠」が一番好きやな。4回読んだし。まず読んでや。
「重力ピエロ」「魔王」「終末のフール」あたりが次に好きかな。
これ以上選べへんから,こん中で裏表紙のあらすじ見てどれ読むか判断しておくれー。

投稿: たつんぼ | 2008年10月26日 (日) 22時22分

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